三澤甲州 2020 リリースのご案内

2014年に、世界最大のワインコンクールDecanter World Wine Awardsで日本ワイン初の金賞受賞という快挙を成し遂げ、世界の扉を開いた『キュヴェ三澤明野甲州』が『三澤甲州』と名前を変え、さらなる可能性と共にバージョンアップしてリリースされます。

『三澤甲州 2020』は、日本でトップクラスの日照時間を誇る山梨県北杜市明野町の自社農園「三澤農場」で低収量にて育てられた甲州を、畑の土着酵母を使って仕込み、甲州では珍しいマロラクティック発酵(乳酸菌がワインに含まれるリンゴ酸を乳酸と炭酸ガスに分解する発酵)が自然に行われた唯一無二の味わいです。甲州の新しい魅力を引き出した、香りの豊かさと複雑な味わいが特徴です。

【醸造家・三澤彩奈のコメント】
日本では珍しい垣根式で栽培し、補糖、補酸などの醸造技術に頼らず、畑でナチュラルに凝縮した甲州を進化させるべく、挑戦を続けてきました。
従来の棚式栽培と比較すると、小粒、高糖度、また有機酸の組成も異なり、一般的な甲州よりも多くのリンゴ酸が含まれます。2017年から2019年の3年間に亘り、試験用の一樽からマロラクティック発酵が自然に起こることも確認しました。
2020年には、畑での酒母用醪(もろみ)製造免許を取得し、日本のワイナリーで初めてブドウ畑の土着酵母をそのまま生かしたワイン造りがスタートしました。
産地特性を重んじた、これまでの甲州とは一線を画す『三澤甲州』の誕生です。

銘柄:三澤甲州 2020
タイプ:白(辛口) アルコール:11.5% 
容量:750ml  価格:オープン
発売日:2021年11月27日 
(ワイナリー併設ショップ、全国の特約酒販店にて販売)

【展示会のお知らせ】

・「ワインとデザイン」
銀座蔦屋書店(GINZA SIX 6階:東京都中央区銀座6-10-1)の一角にて、グレイスワインのラベルデザインを手掛ける、原研哉氏による展示が行われます。
期間:11 月26 日( 金) ~ 12 月9 日( 木)
小さなスペースではございますが、お近くにお越しの際はグラフィックデザイナー原研哉氏の世界を是非お楽しみください。

・「甲州と美」展
11月27日(土)~12月26日(日)グレイスワインサロン(山梨県甲州市勝沼町等々力173 2階)にて、展示会「甲州と美」を開催いたします。
『キュヴェ三澤 明野甲州』から『三澤甲州』へ進化していく過程を、原研哉氏のラベルデザインを通してご覧いただきます。
甲州市出身で染色作家の古屋絵菜氏による作品「甲州.」、大隅良典氏(東京工業大学栄誉教授)の寄稿文「自然の酵母と葡萄がもたらすワインの魅力」も併せ、「甲州と美」を体験いただきます。

【トークショーのお知らせ】
11月28日(日)18時~銀座蔦屋書店内イベントスペースにおいて、モデレーターに藤森三奈さん(文藝春秋)を迎え、フレグランスデザイナーの白石小百合さんと、グレイスワイン醸造家の三澤彩奈によるトークショーを行います。
(定員20名)

今月中旬に銀座蔦屋書店にて予約フォームが公開され、先着順にて20名まで予約可となります。
また当日は同時にオンライン配信も行います。詳しくは予約フォーム完成次第、当ワイナリーのホームページでも告知いたします。