日本の美しさをワインに表現する

日本には折り目正しく鮮やかに切り替わる四季があります。日本の風土で培われてきた繊細な味わいの感性と丁寧で堅牢な技は、日本文化の個性のひとつになっています。グレイスワインは、日本の良さを選び抜いてワインに包み込みたいと願っています。


陽射しや昼夜の寒暖差、排水性、風の流れなどを見定めて畑を選び、自然条件と対話して工夫を重ねてきている栽培。丁寧な手作業で選果を徹底して行なう収穫。さらに畑で育まれたブドウの力を、損なわずに引出すことに努める醸造場での仕事。長い日時の努力を紡いで約一世紀に亘って家業が継がれてきています。

日本のワイン造りは、地域の農業に直結し、日本の手仕事は正直、丁寧、堅実です。2014年、グレイスの白ワイン甲州は世界への扉を開きました。グレイスは、日本の良さを表現するワイン造りをさらに進め、人々に悦びと癒しを運び続けていきたいと思います。

初代 三澤長太郎が勝沼町で創業
『長太郎印葡萄酒』発売

三代目三澤一雄が中央葡萄酒株式会社を設立
現在の土台を築くワインブランド「GRACE」が誕生

3代目社主が手掛けたGRACE第一号『GRACE 1957』が発売される

作家・山本周五郎氏の随筆集『暗がりの弁当』において、当社製品の一つが国内で見出した逸品として紹介される
(現在のフォーティファイドワイン『周五郎のヴァン』)

本格的エージングセラー(200坪)の完成

国内初の原産地認証ワイン(勝沼町原産地認証ワイン) 第1号ワインを醸造

勝沼町内の若手醸造家12社からなる勝沼ワイナリーズクラブを結成

四代目 三澤茂計が社長に就任
フラッグシップワイン『キュヴェ三澤』の誕生
良い食品づくりの会入会

甲州の垣根栽培を試験的に開始

勝沼町鳥居平地区に自社管理農園を開園

国内初のワインコンペティション「ジャパン インターナショナル ワインチャレンジ」が開催、『甲州・樽貯蔵 1997』が最優秀国産白ワイントロフィーを受賞

英国「フィナンシャル・タイムズ」紙に、日本のオリジナリティを持つワインとして『グレイス甲州』が紹介される
ワインのバイブルと言われる「ワールド・アトラス・オブ・ワイン」(第5版)に『グレイス甲州』が日本を代表するワインとして紹介される

山梨県 明野に自社管理の三澤農場を開園(8.6ヘクタール)

ロバート・パーカーJr.氏が来訪 甲州ワインをテイスティング
ボルドー大学 デュブルデュー教授の指導による甲州を醸造

三澤彩奈が栽培醸造責任者に就任

山梨のワイナリー15社による“Koshu of Japan”を設立、4代目社主 三澤茂計が委員長を務める
甲州の垣根栽培を本格開始

甲州が O.I.V.(国際ブドウ・ワイン機構) に品種登録
英国への輸出を開始

Decanter Asia Wine Awardsにて、『グリド甲州2012』がアジア初のゴールドメダル及びリージョナルトロフィーを受賞

世界最大のワインコンクールDecanter World Wine Awardsにて、『キュヴェ三澤 明野甲州 2013』が日本ワイン初のゴールドメダル及びリージョナルトロフィーを受賞
以後6年に亘り、グレイスワインの甲州がゴールドメダルを受賞

ティボー・ディスパーニュ氏とのコラボレーションワイン『ラ・ランコントル 2012』誕生
三澤農場に、長期熟成に適したワインカーブを落成

Decanter World Wine Awardsで、『グレイスエクストラブリュット』がスパークリングワインとしてアジア初のプラチナ賞・ベストアジア賞を受賞

『茅ヶ岳甲州』がポストブレグジットのワインとして、イギリスのガーディアン紙に選出される
『グレイス甲州 プライベートリザーブ 2016』がイギリスのワイン雑誌『デキャンタ』の表紙に掲載される

Decanter World Wine Awardsを6年連続で受賞
Bloomberg 上に Top 10 wines of 2019 が掲載、その 10 本の一つに『Grace Blanc de Blancs 2014』が挙げられる。

『キュヴェ三澤 明野甲州』改め、『三澤甲州 2020』を発売

PROFILE

三代目 三澤一雄 Kazuo Misawa

三代目 三澤一雄 Kazuo Misawa

山梨県勝沼町生まれ

東京商科大学(現・一橋大学)を卒業
日本興業銀行(現・みずほフィナンシャルグループ)に入行し、神戸支店に勤務

帰郷。3代目として家業のワイン醸造を継承

中央葡萄酒株式会社を設立

甲州で造った「グレイス」を発売

勝沼ワイン振興会(現・勝沼ワイン協会)初代会長に就任

日本寄港のフランス海軍にワインを納入
事実上、初の輸出となるその後、勝沼町の輸出戦略に協力し、カナダ、ハワイへ輸出する

温度が管理できる地下貯蔵庫を設置

日本初となる勝沼町原産地認証ワインを醸造
自ら用意して墨書した墓の墓門に「薫酒門」と刻む

四代目 三澤茂計 Shigekazu Misawa

四代目 三澤茂計 Shigekazu Misawa

山梨県勝沼町生まれ

東京工業大学卒同年三菱商事入社

三菱商事退社同年中央葡萄酒入社

勝沼ワイナリーズクラブ初代事務局長を務める
代表取締役に就任

北杜市明野町の標高700mの地に三澤農場(12ha)を拓く

日本産ワイン史上初のEU本格輸出となる甲州を醸出

ブルゴーニュ・シュヴァリエ・タストヴァン就任

甲州の世界市場進出を目指し設立された“Koshu Of Japan (KOJ)”委員長、山梨県酒造協同組合理事長を務める

黄綬褒章受章

山梨県県政功績者受章

旭日双光章受章
『日本のワインで奇跡を起こす 山梨のブドウ「甲州」が世界の頂点をつかむまで』(ダイヤモンド社)を三澤彩奈と共に出版

五代目 三澤彩奈 Ayana Misawa

五代目 三澤彩奈 Ayana Misawa

ボルドー大学醸造学部、ステレンボッシュ大学院に留学後、オーストラリア、ニュージーランド、
チリ、アルゼンチンのワイナリーで研鑽を積む。フランス栽培醸造技術者資格取得。

グレイスワイン栽培醸造責任者に就任

世界最大のワインコンクール「Decanter World Wine Awards」にて、日本ワイン初の金賞を受賞。以後、6年続けて金賞を受賞

UNWTO(国連世界観光機関)の第一回ワインツーリズム国際会議にてスピーカーに選出

アメリカ合衆国の大手総合情報サービス会社「ブルームバーグ」が発表した世界トップ10ワインに選出

読売新聞山梨版『ワイン歳時記』、marie claire digital『三澤彩奈のワインのある暮らし』を月1回連載中

創業年に生まれた欅の木は、醸造所の屋根よりも高く成長し、絶えず私たちのワイン造りを見守ってくれている。

三澤一雄

三澤一雄

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優美なさまを表現する英語。そうあってほしいという思いを、最初のワイン名に込めた。

山本周五郎

山梨県大月市出身の文豪。

勝沼ワイナリーズクラブ

ブドウの景観保持、甲州種ワインの品質向上アピールを目的として設立されたクラブ。

三澤茂計

三澤茂計

中央葡萄酒 代表取締役社長
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良い食品づくりの会

安全で美味しい食品を提供することを目的として発足した会。

垣根栽培

垣根栽培

ブドウ畑に立てた支柱に張ったワイヤーで垣根をつくり、それに沿ってブドウを植えて伸びた枝をワイヤーに結びつけて延ばす仕立て方法。

甲州・樽貯蔵 1997

甲州・樽貯蔵 1997

現在、販売終了

ロバート・パーカーJr.

1947年米国出身、世界で最も影響力を持つと言われるワイン評論家。

デュブルデュー教授

白ワインの専門家、「ボルドーワインの教授」と称されたボルドー大学のドゥニ・デュブルデュー教授。2016年死去。

三澤彩奈

三澤彩奈

中央葡萄酒 栽培醸造責任者
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Koshu of Japan

「甲州」の品質向上、世界市場における認知向上、適切なマーケットプレイスの獲得を目的として発足された団体。

ティボー・ディスパーニュ

約200年続くボルドーのワイン醸造家の現当主。漫画『神の雫』に登場するシャトー・モンペラのオーナーでもある。

ワインカーブ

ワインカーブ

ワイン専用の貯蔵室で、おもに温度、湿度は自然環境に任せる。

ポストブレグジット

2020年1月の英国のEU離脱後の社会を指す造語。

「甲州 三澤農場のワイン」展

松屋銀座のデザインギャラリー1953にて、2018年7月18日(水)〜8月13日(月)に開催された企画展