三澤甲州
01 KOSHU MISAWA

三澤甲州

VINTAGE 2020

補糖、補酸、シュール・リーなど、これまで必要とされてきた醸造の技巧に頼ることなく、品種のポテンシャルを信じて生まれた『キュヴェ三澤 明野甲州』が、さらなる研究を重ね、産地特性を表現したワイン、新生『三澤甲州』として生まれ変わりました。
三澤農場にて、収量を30hl/ha以下に抑えて育てた甲州を、パーセルごと、時に、樹ごとにまで分けて収穫し、畑の土着酵母を使って仕込みました。甲州では珍しいマロラクティック発酵が自然に生起され、これまでの甲州とは一線を画す味わいに仕上がっています。ふくよかな香りと柔らかで複雑な深みに、熟成の可能性も感じられる一本です。

Detail

Basic Data

産地
山梨県 明野町 三澤農場
ブドウ品種
甲州
標高
700m
土壌
粘土火山灰
醸造法
手収穫後、丁寧に時間をかけて圧搾
土着酵母による自然発酵、マロラクティック発酵を行い、ステンレスタンクまたはフレンチオークの旧樽に7 か月間貯蔵
タイプ
味わい
辛口
飲み頃
2023年〜

Vintage

2020

暖かな冬から春へと季節が移ろい、ブドウの芽吹きは良好でした。その後、開花・結実期までは適雨、多照でブドウは順調に成長しました。一転、梅雨のシーズンになると長雨、日照不足により、ブドウの生育は停滞しましたが、適切な防除と笠かけを施し、わずかな被害で済みました。 梅雨が明け、本格的な夏のシーズンに入ると、それまでの日照不足を補うかのような好天が続き、遅延していたブドウの成熟も徐々に回復、甲州の収穫開始は例年並みとなりました。9月の秋雨や10月の台風14号の影響により、収穫後半まで気の抜けないシーズンとなりましたが、病果を摘粒しながら適切な熟期までブドウを管理したおかげで、健全なブドウで仕込むことができました。

2019

4月~6月は少雨、多照で経過し順調な生育となりました。山梨県全体では7月は降雨日があり、8月は曇天日が続きましたが、自社の農場では雨の影響も少なく、適切な管理のもとブドウへの影響は最小限に抑えました。9月は残暑も厳しく、好天が続き、成熟期目前で夏の後れを取り戻す天候となりました。10月中・下旬には記録的な台風・大雨が日本列島を襲いましたが、幸いにも被害は少なく、熟期を待ち収穫することができました。収穫時の畑での厳しい選果後、ステンレスタンク醗酵、貯蔵を経ています。2019年産の甲州は、総じて酸のレベルが高く、出来上がったワインは引き締まった緊張感が感じられる仕上がりとなりました。何代にも渡る甲州への想いが結実した、日本ワインの未来を託したい一本です。

2018

2018年は、6月末には梅雨明けとなり、例年よりも早く成熟が進みました。収量が20hl/ha以下となった2018年の甲州。収穫時の畑での厳しい選果後、ステンレスタンク発酵、貯蔵を経ています。

2017

2017年は、初夏と梅雨に、降水量が非常に少なく、開花から結実に好影響を及ぼし、自然な収量制限に繋がりました。グレートヴィンテージを期待していたことを思い出します。8月は夏空が広がり、9月に入ると昼夜の寒暖差は20度を超えました。10月に二つの台風があったものの、それまでの好天のアドヴァンテージを活かし、さらに成熟のタイミングをピンポイントで見極め、適期に収穫を行ったことにより2017年らしさを表現した理想的なヴィンテージとなりました。

2016

暖冬傾向が続く中、平年より高い気温経過で推移した為、2016年の萌芽は過去と比較して最も早く始まりました。5月も引き続き平年を上回る高い気温となり、日照時間も豊富だった為、新梢の順調な生育と開花も非常に早く始まりました。心配された梅雨期の天候は比較的良好でしたが、8月中旬から下旬に掛けては早くも秋雨前線と連続した台風の影響により曇天が多くありました。9月上旬に再び青空が戻りましたが、その後約1か月の間は長期に亘る降雨があり、過去数年で最も少ない日照時間となりました。そういった状況で発生する病果の除去作業を含めて、これからの成熟に向けての懸命の農作業の連続でした。天候に恵まれた生育期前半に対し難しい条件となった成熟期。お日様が顔を出す日を大切にしながら仕込んだ『キュヴェ三澤明野甲州 2016』ですが、世界最大のワインコンクール、「デカンタ・ワールド・ワインアワード」で、98点という高得点を獲得しました。天候の影響がある中で、基本を何より大切にしていきたいと、改めて強く覚悟したヴィンテージでした。

Award

Decanter World Wine Awards
2013 金賞・リージョナルトロフィーを受賞
2015 金賞 (95点)
2016 金賞 (98点,アジアワインとして最高得点)

Decanter World Wine Awardsにて、前身となる『キュヴェ三澤 明野甲州 2013』が日本ワイン初のゴールドメダル及びリージョナルトロフィーを受賞。
2016年産は、同コンクールで、アジアワインで最高得点となる98点を獲得。
2017年産においては、2000年のソムリエコンクールで世界一となったフランス人ソムリエ、オリヴィエ・プシェ氏に絶賛されました。

醸造家のメッセージ|Winemaker’s Message

家族代々に受け継がれ、グレイスワインの代名詞でもある甲州。
1990年より甲州の垣根栽培試験を始め、2005年から三澤農場にて本格的に開始しました。
2014 年、『キュヴェ三澤 明野甲州2013』が世界最大のワインコンクールで日本ワイン初の金賞を受賞し、世界の扉を開きました。
補糖、補酸、シュール・リーなど、これまで必要とされてきた醸造の技巧に頼ることなく、
垣根栽培を採用した畑でナチュラルに凝縮した甲州の受賞は、改めて品種ののびしろを感じるものでした。
それから7 年。『キュヴェ三澤 明野甲州』改め、新生『三澤甲州』が誕生しました。
三澤農場産の甲州は、従来の棚栽培と比べると、小粒、高糖度、また有機酸の組成も異なり、一般的な甲州よりも多くのリンゴ酸を含みます。
2017 年から2019 年の3 年にわたり、試験用の一樽からマロラクティック発酵(乳酸菌がワインに含まれるリンゴ酸を乳酸に分解する発酵)が自然に起こることも確認しました。2020 年には、日本のワイナリーで初めてブドウ畑の土着酵母を生かしたワイン造りがスタートしました。
親子3代に亘って続けた甲州への探求の軌跡を拠り所にし、三澤農場ならではの味わいを表現することに努めた結果、これまでとは一線を画す甲州が誕生しました。

三澤甲州
01 KOSHU MISAWA

三澤甲州

VINTAGE 2020

補糖、補酸、シュール・リーなど、これまで必要とされてきた醸造の技巧に頼ることなく、品種のポテンシャルを信じて生まれた『キュヴェ三澤 明野甲州』が、さらなる研究を重ね、産地特性を表現したワイン、新生『三澤甲州』として生まれ変わりました。
三澤農場にて、収量を30hl/ha以下に抑えて育てた甲州を、パーセルごと、時に、樹ごとにまで分けて収穫し、畑の土着酵母を使って仕込みました。甲州では珍しいマロラクティック発酵が自然に生起され、これまでの甲州とは一線を画す味わいに仕上がっています。ふくよかな香りと柔らかで複雑な深みに、熟成の可能性も感じられる一本です。

Detail

Basic Data

産地
山梨県 明野町 三澤農場
ブドウ品種
甲州
標高
700m
土壌
粘土火山灰
醸造法
手収穫後、丁寧に時間をかけて圧搾
土着酵母による自然発酵、マロラクティック発酵を行い、ステンレスタンクまたはフレンチオークの旧樽に7 か月間貯蔵
タイプ
味わい
辛口
飲み頃
2023年〜

Vintage

2020

暖かな冬から春へと季節が移ろい、ブドウの芽吹きは良好でした。その後、開花・結実期までは適雨、多照でブドウは順調に成長しました。一転、梅雨のシーズンになると長雨、日照不足により、ブドウの生育は停滞しましたが、適切な防除と笠かけを施し、わずかな被害で済みました。 梅雨が明け、本格的な夏のシーズンに入ると、それまでの日照不足を補うかのような好天が続き、遅延していたブドウの成熟も徐々に回復、甲州の収穫開始は例年並みとなりました。9月の秋雨や10月の台風14号の影響により、収穫後半まで気の抜けないシーズンとなりましたが、病果を摘粒しながら適切な熟期までブドウを管理したおかげで、健全なブドウで仕込むことができました。

2019

4月~6月は少雨、多照で経過し順調な生育となりました。山梨県全体では7月は降雨日があり、8月は曇天日が続きましたが、自社の農場では雨の影響も少なく、適切な管理のもとブドウへの影響は最小限に抑えました。9月は残暑も厳しく、好天が続き、成熟期目前で夏の後れを取り戻す天候となりました。10月中・下旬には記録的な台風・大雨が日本列島を襲いましたが、幸いにも被害は少なく、熟期を待ち収穫することができました。収穫時の畑での厳しい選果後、ステンレスタンク醗酵、貯蔵を経ています。2019年産の甲州は、総じて酸のレベルが高く、出来上がったワインは引き締まった緊張感が感じられる仕上がりとなりました。何代にも渡る甲州への想いが結実した、日本ワインの未来を託したい一本です。

2018

2018年は、6月末には梅雨明けとなり、例年よりも早く成熟が進みました。収量が20hl/ha以下となった2018年の甲州。収穫時の畑での厳しい選果後、ステンレスタンク発酵、貯蔵を経ています。

2017

2017年は、初夏と梅雨に、降水量が非常に少なく、開花から結実に好影響を及ぼし、自然な収量制限に繋がりました。グレートヴィンテージを期待していたことを思い出します。8月は夏空が広がり、9月に入ると昼夜の寒暖差は20度を超えました。10月に二つの台風があったものの、それまでの好天のアドヴァンテージを活かし、さらに成熟のタイミングをピンポイントで見極め、適期に収穫を行ったことにより2017年らしさを表現した理想的なヴィンテージとなりました。

2016

暖冬傾向が続く中、平年より高い気温経過で推移した為、2016年の萌芽は過去と比較して最も早く始まりました。5月も引き続き平年を上回る高い気温となり、日照時間も豊富だった為、新梢の順調な生育と開花も非常に早く始まりました。心配された梅雨期の天候は比較的良好でしたが、8月中旬から下旬に掛けては早くも秋雨前線と連続した台風の影響により曇天が多くありました。9月上旬に再び青空が戻りましたが、その後約1か月の間は長期に亘る降雨があり、過去数年で最も少ない日照時間となりました。そういった状況で発生する病果の除去作業を含めて、これからの成熟に向けての懸命の農作業の連続でした。天候に恵まれた生育期前半に対し難しい条件となった成熟期。お日様が顔を出す日を大切にしながら仕込んだ『キュヴェ三澤明野甲州 2016』ですが、世界最大のワインコンクール、「デカンタ・ワールド・ワインアワード」で、98点という高得点を獲得しました。天候の影響がある中で、基本を何より大切にしていきたいと、改めて強く覚悟したヴィンテージでした。

Award

Decanter World Wine Awards
2013 金賞・リージョナルトロフィーを受賞
2015 金賞 (95点)
2016 金賞 (98点,アジアワインとして最高得点)

Decanter World Wine Awardsにて、前身となる『キュヴェ三澤 明野甲州 2013』が日本ワイン初のゴールドメダル及びリージョナルトロフィーを受賞。
2016年産は、同コンクールで、アジアワインで最高得点となる98点を獲得。
2017年産においては、2000年のソムリエコンクールで世界一となったフランス人ソムリエ、オリヴィエ・プシェ氏に絶賛されました。

醸造家のメッセージ|Winemaker’s Message

家族代々に受け継がれ、グレイスワインの代名詞でもある甲州。
1990年より甲州の垣根栽培試験を始め、2005年から三澤農場にて本格的に開始しました。
2014 年、『キュヴェ三澤 明野甲州2013』が世界最大のワインコンクールで日本ワイン初の金賞を受賞し、世界の扉を開きました。
補糖、補酸、シュール・リーなど、これまで必要とされてきた醸造の技巧に頼ることなく、
垣根栽培を採用した畑でナチュラルに凝縮した甲州の受賞は、改めて品種ののびしろを感じるものでした。
それから7 年。『キュヴェ三澤 明野甲州』改め、新生『三澤甲州』が誕生しました。
三澤農場産の甲州は、従来の棚栽培と比べると、小粒、高糖度、また有機酸の組成も異なり、一般的な甲州よりも多くのリンゴ酸を含みます。
2017 年から2019 年の3 年にわたり、試験用の一樽からマロラクティック発酵(乳酸菌がワインに含まれるリンゴ酸を乳酸に分解する発酵)が自然に起こることも確認しました。2020 年には、日本のワイナリーで初めてブドウ畑の土着酵母を生かしたワイン造りがスタートしました。
親子3代に亘って続けた甲州への探求の軌跡を拠り所にし、三澤農場ならではの味わいを表現することに努めた結果、これまでとは一線を画す甲州が誕生しました。

土着酵母

ブドウの果皮や醸造所に自生する酵母

マロラクティック発酵

乳酸菌がワインに含まれるリンゴ酸を乳酸に分解する発酵