あけの
VINTAGE 2022
風景の見えるワインを目指し、これまで品種名を表ラベルに記していた『グレイス メルロ』『グレイス カベルネソーヴィニヨン』『グレイス カベルネフラン』を一つのワインにすることを決断しました。
ワイン名は『あけの』。産地をより大切にしたいと言う気持ちを込めました。単一畑の4つの品種をアサンブラージュし、風景の見えるワインを描いています。畑とワイナリーでの厳しい選果後、小仕込みを行い、穏やかな抽出によって丁寧に造りました。品種ごと、ロットごとのフレンチオーク樽貯蔵を経て、清澄や濾過はせず瓶詰めをしました。
Detail
Basic Data
- 産地
- 山梨県 明野町 三澤農場
- ブドウ品種
-
メルロ (54%)
カベルネソーヴィニヨン (24%)
プティヴェルド (14%)
カベルネフラン (8%) - 標高
- 700m
- 土壌
- 粘土火山灰
- 醸造法
- フレンチオーク樽貯蔵18ヶ月
- タイプ
- 赤
- 飲み頃
-
2026年
Vintage
2022
3月~5月は適雨・適照と好天候に恵まれ、例年よりも芽吹きは早く、順調に生育を開始しました。
その後、空梅雨、少雨で経過して果粒肥大はゆっくりと進んだものの、病害、生理障害はあまり見られず、早い梅雨明けで7月下旬にヴェレゾンを迎えた畑もありました。
夏季の集中雨はあったものの、夏場は少雨で経過し、日中高温で夜温が低い昼夜の寒暖差から、平年より果実の糖度上昇の伸びが良く、健全に生育していきました。
例年よりも早い8 月中旬、勝沼町菱山地区のスパークリングワイン用シャルドネの収穫を皮切りに今年の醸造期が始まりました。
9月上中旬に台風の襲来はあったものの、被害は無く例年並みの天候と生育状況で推移しました。
夏までの天候から、過去に類を見ない早さでブドウは熟していくのかと思われたものの、終わってみれば、北杜市明野町の最後の収穫は11月二週目。
最長の醸造期となった2022ヴィンテージ。収穫期まで、細やかな手入れを行い、最良の状態で収穫を迎える事ができました。
2021
3~5月は少雨~適雨、日照は適照~やや寡照という好天候に恵まれ、芽吹きも早い傾向で順調な成長スタートでした。6月の梅雨期も少雨で推移し、病害も無く、結実は良好でした。梅雨が16日ほど早く明けると、晴天が続き、7月下旬になり成熟期に入りました。8月中旬の多雨、低照、低温によって若干の停滞がありましたが、下旬以降は好天候が続き、冷夏の遅れを取り戻しました。中でも特異的だったのは10月の気候でした。全国的に気温が高く、また昼夜の寒暖差にも恵まれ、熟期を待ったことが功を奏し、納得のいく収穫を行うことが出来ました。
2020
暖かな冬から春へと季節が移ろい、ブドウの芽吹きは良好でした。その後、開花・結実期までは適雨、多照でブドウは順調に成長しました。一転、梅雨のシーズンになると長雨、日照不足により、ブドウの生育は停滞しましたが、適切な防除と笠かけを施し、わずかな被害で済みました。 梅雨が明け、本格的な夏のシーズンに入ると、それまでの日照不足を補うかのような好天が続き、遅延していたブドウの成熟も徐々に回復、甲州の収穫開始は例年並みとなりました。9月の秋雨や10月の台風14号の影響により、収穫後半まで気の抜けないシーズンとなりましたが、病果を摘粒しながら適切な熟期までブドウを管理したおかげで、健全なブドウで仕込むことができました。
2019
4月から6月は、天候に恵まれ順調な生育となりました。
山梨県全体では、7月は降雨日があり、8月は曇天日が続きましたが、自社の農場では雨の影響も少なく、適切な管理のもとブドウへの影響は最小限に抑えました。9月は好天が続き、成熟期目前で夏の後れを取り戻す天候となりました。10月には記録的な台風・大雨が日本列島を襲いましたが、畑への被害は少なく、収穫期まで、細やかな手入れを行い、熟期を待ち最良の状態で収穫を迎える事ができました。
2019年産のブドウは、総じて酸のレベルが高く、出来上がったワインは引き締まった緊張感が感じられる仕上がりとなりました。
2018
年初の厳しい寒さから一転し、早い春の訪れとなりました。梅雨期は前線が停滞することが少なく、梅雨らしい連続した降雨が殆ど無いまま、観測史上初めて6月中に梅雨明けし、例年よりも早く成熟が進みました。7月~8月にかけては記録に残るような猛暑となりました。こうした条件がブドウの健全で早い生育を促しました。9月に入ると秋雨による連続降雨と2度の大型の台風の襲来がありましたが、10月後半になり漸く天候が安定しました。剪定時やヴェレゾン前の収量制限により、収穫量は例年よりも30%ほど少なくなりました。
『キュヴェ三澤』が3樽のみの生産となったことで、ファーストラベルとなるべく仕込んだワインもすべて『あけの』へ降ろされたヴィンテージです。
2017
2017年は、初夏と梅雨期に、降水量が非常に少なく、開花から結実に好影響を及ぼし、自然な収量制限に繋がりました。グレートヴィンテージを期待していたことを思い出します。8月は夏空が広がり、9月に入ると昼夜の寒暖差は20度を超えました。10月に二つの台風があったものの、それまでの好天のアドヴァンテージを活かし、さらに成熟のタイミングをピンポイントで見極め、適期に収穫を行ったことにより2017年らしさを表現した理想的なヴィンテージとなりました。
新樽比率を控えたことで、果実や産地の味わいがより感じられるスタイルに仕上がっています。
あけの
VINTAGE 2022
風景の見えるワインを目指し、これまで品種名を表ラベルに記していた『グレイス メルロ』『グレイス カベルネソーヴィニヨン』『グレイス カベルネフラン』を一つのワインにすることを決断しました。
ワイン名は『あけの』。産地をより大切にしたいと言う気持ちを込めました。単一畑の4つの品種をアサンブラージュし、風景の見えるワインを描いています。畑とワイナリーでの厳しい選果後、小仕込みを行い、穏やかな抽出によって丁寧に造りました。品種ごと、ロットごとのフレンチオーク樽貯蔵を経て、清澄や濾過はせず瓶詰めをしました。
Detail
Basic Data
- 産地
- 山梨県 明野町 三澤農場
- ブドウ品種
-
メルロ (54%)
カベルネソーヴィニヨン (24%)
プティヴェルド (14%)
カベルネフラン (8%) - 標高
- 700m
- 土壌
- 粘土火山灰
- 醸造法
- フレンチオーク樽貯蔵18ヶ月
- タイプ
- 赤
- 飲み頃
-
2026年
Vintage
2022
3月~5月は適雨・適照と好天候に恵まれ、例年よりも芽吹きは早く、順調に生育を開始しました。
その後、空梅雨、少雨で経過して果粒肥大はゆっくりと進んだものの、病害、生理障害はあまり見られず、早い梅雨明けで7月下旬にヴェレゾンを迎えた畑もありました。
夏季の集中雨はあったものの、夏場は少雨で経過し、日中高温で夜温が低い昼夜の寒暖差から、平年より果実の糖度上昇の伸びが良く、健全に生育していきました。
例年よりも早い8 月中旬、勝沼町菱山地区のスパークリングワイン用シャルドネの収穫を皮切りに今年の醸造期が始まりました。
9月上中旬に台風の襲来はあったものの、被害は無く例年並みの天候と生育状況で推移しました。
夏までの天候から、過去に類を見ない早さでブドウは熟していくのかと思われたものの、終わってみれば、北杜市明野町の最後の収穫は11月二週目。
最長の醸造期となった2022ヴィンテージ。収穫期まで、細やかな手入れを行い、最良の状態で収穫を迎える事ができました。
2021
3~5月は少雨~適雨、日照は適照~やや寡照という好天候に恵まれ、芽吹きも早い傾向で順調な成長スタートでした。6月の梅雨期も少雨で推移し、病害も無く、結実は良好でした。梅雨が16日ほど早く明けると、晴天が続き、7月下旬になり成熟期に入りました。8月中旬の多雨、低照、低温によって若干の停滞がありましたが、下旬以降は好天候が続き、冷夏の遅れを取り戻しました。中でも特異的だったのは10月の気候でした。全国的に気温が高く、また昼夜の寒暖差にも恵まれ、熟期を待ったことが功を奏し、納得のいく収穫を行うことが出来ました。
2020
暖かな冬から春へと季節が移ろい、ブドウの芽吹きは良好でした。その後、開花・結実期までは適雨、多照でブドウは順調に成長しました。一転、梅雨のシーズンになると長雨、日照不足により、ブドウの生育は停滞しましたが、適切な防除と笠かけを施し、わずかな被害で済みました。 梅雨が明け、本格的な夏のシーズンに入ると、それまでの日照不足を補うかのような好天が続き、遅延していたブドウの成熟も徐々に回復、甲州の収穫開始は例年並みとなりました。9月の秋雨や10月の台風14号の影響により、収穫後半まで気の抜けないシーズンとなりましたが、病果を摘粒しながら適切な熟期までブドウを管理したおかげで、健全なブドウで仕込むことができました。
2019
4月から6月は、天候に恵まれ順調な生育となりました。
山梨県全体では、7月は降雨日があり、8月は曇天日が続きましたが、自社の農場では雨の影響も少なく、適切な管理のもとブドウへの影響は最小限に抑えました。9月は好天が続き、成熟期目前で夏の後れを取り戻す天候となりました。10月には記録的な台風・大雨が日本列島を襲いましたが、畑への被害は少なく、収穫期まで、細やかな手入れを行い、熟期を待ち最良の状態で収穫を迎える事ができました。
2019年産のブドウは、総じて酸のレベルが高く、出来上がったワインは引き締まった緊張感が感じられる仕上がりとなりました。
2018
年初の厳しい寒さから一転し、早い春の訪れとなりました。梅雨期は前線が停滞することが少なく、梅雨らしい連続した降雨が殆ど無いまま、観測史上初めて6月中に梅雨明けし、例年よりも早く成熟が進みました。7月~8月にかけては記録に残るような猛暑となりました。こうした条件がブドウの健全で早い生育を促しました。9月に入ると秋雨による連続降雨と2度の大型の台風の襲来がありましたが、10月後半になり漸く天候が安定しました。剪定時やヴェレゾン前の収量制限により、収穫量は例年よりも30%ほど少なくなりました。
『キュヴェ三澤』が3樽のみの生産となったことで、ファーストラベルとなるべく仕込んだワインもすべて『あけの』へ降ろされたヴィンテージです。
2017
2017年は、初夏と梅雨期に、降水量が非常に少なく、開花から結実に好影響を及ぼし、自然な収量制限に繋がりました。グレートヴィンテージを期待していたことを思い出します。8月は夏空が広がり、9月に入ると昼夜の寒暖差は20度を超えました。10月に二つの台風があったものの、それまでの好天のアドヴァンテージを活かし、さらに成熟のタイミングをピンポイントで見極め、適期に収穫を行ったことにより2017年らしさを表現した理想的なヴィンテージとなりました。
新樽比率を控えたことで、果実や産地の味わいがより感じられるスタイルに仕上がっています。