WINE LIST
キュヴェ三澤 明野甲州 2019
VINTAGE 2019
1990年より試験栽培を始め、甲州の垣根栽培を2005年から三澤農場にて開始。
現在4ヘクタールに至っています。
三澤農場の甲州は、従来の棚式栽培法と比較したところ、小粒、高糖度(約20%)であり、また有機酸の組成も異なることが分かってきました。
そこで、三澤農場産の甲州の有機酸の組成を、数年に亘り調べたところ、通常の甲州よりもはるかに多くのリンゴ酸が含まれることが確認されました。
マロラクティック発酵とは、乳酸菌がリンゴ酸を乳酸に分解する反応です。
赤ワインやシャルドネとは相性の良い発酵ですが、長らく、リンゴ酸の含有率が低い甲州には起こりにくいと考えられていました。
しかし、2017年、試験醸造として仕込んだ一樽が、自然とマロラクティック発酵を起こしたのです。リンゴ酸が多く含まれる三澤農場の甲州だからこそ起きた、微生物の神秘に触れた瞬間でもありました。
また、糖度が高く、小房で小粒の実をならせる樹を、醸造家の目線で選抜をしていく「マサルセレクション」も進めています。
醸造の技巧に頼るのではなく、ブドウ畑で、三澤農場の特徴的な味わいを表現していきたいと私たちは考えています。
2020年には、日本のワイナリーとして初めて、畑での酒母洋醪(もろみ)の製造免許を取得しました。ブドウに付着している純粋な土着酵母を使ったワイン造りも始まっています。
2014年に、世界最大のワインコンクールで日本ワイン初の金賞を受賞した「キュヴェ三澤明野甲州」ですが、甲州ののびしろを証明するかのように、進化を続けています。
産地 | 山梨県 明野/三澤農場 |
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ぶどう品種 | 甲州 |
醸造法 | ステンレスタンク醗酵・貯蔵 |
タイプ | 白 |
味わい | 辛口 |
飲み頃 | 2021年~ |
小売価格 | オープン価格 |
- 2019年
- 2018年
- 2017年
- 2016年
Awards
2013年産 | Gold Medal and Regional Trophy (日本ワイン初) Decanter World Wine Awards 2014 |
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2015年産 | 95点/100点 Decanter World Wine Awards 2016 17点/20点 Jancis Robinson氏 (試飲した日本ワインの最高得点) |
2016年産 | 98点/100点 Decanter World Wine Awards 2017 |
2017年産 | 94点/100点 Andrew Jefford氏 “World of fine wine Magazine”(試飲した日本ワインの最高得点) |
2019年2月、安倍首相とメルケル首相の日独首脳会談の饗宴の席では、
「キュヴェ三澤 明野甲州 2015」が供されました。
・2017年産
“Green beans and asparagus al dente with straight and dry wine from Akeno, a terroir of altitude on the north of Yamanashi Valley.
The volcanism gives to the Koshu grapes a clear expression on the palate, with a lot of elegance. Congratulations Ayana Misawa!”
「さっと固めにゆでたサヤインゲンとアスパラガスに合わせて、山梨県北部の高地に位置する明野でつくられた辛口ワイン。火山性土壌由来の甲州がピュアでエレガントに表現されている。」
-Olivier Poussier氏(2000年度 世界最優秀ソムリエ)