WINE LIST
Grace Blanc de Blancs
VINTAGE 2014
『グレイス ブランドブラン 2014』は、山梨県北杜市明野町の自社農園産シャルドネを丁寧に搾汁、フレンチオーク樽醗酵の後、瓶内二次醗酵により醸造、シャンパーニュの法定熟成期間である15 ヵ月を大幅に超える60 ヵ月という長期に渡る瓶内熟成を経て造られた本格的なスパークリングワイン。フレッシュで複雑な果実味を重視し、繊細な口当たり、長期瓶内熟成による大変きめ細やかな泡立ちが特徴です。
産地 | 山梨県 明野/三澤農場 |
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ぶどう品種 | シャルドネ |
醸造法 | 瓶内2次醗酵 瓶内熟成60カ月 |
タイプ | 白 |
味わい | エクストラ・ブリュット(辛口) |
飲み頃 | 2021年~2027年 |
小売価格 | オープン価格 |
日本の美しさをワインに表現する
遊び心から生まれたワイン
高品質の甲州を追求することは、グレイスワインの伝統であり使命だったと思います。甲州と向き合う張り詰めた緊張感から離れ、スパークリングワインも造ってみたいという遊び心から始まったのが「Grace Blanc de Blancs」の始まりです。
2008年、初めてこのスパークリングを造った時から、熟成に耐えられるような本格的な瓶内二次醗酵の泡を造りたいと思っていました。
タスマニアやシャンパーニュで研修を重ね、細かくきれいな泡となるように工夫してきた日々は、瓶内二次醗酵の神秘に魅せられた楽しい時間でした。その一方で、技術を研究すればするほど、二次醗酵をさせる前のベースワインが良いことが何よりも大切であることも感じました。
収量を40hl/ha以下に抑え、一本一本手作業でルミュアージュとデゴルジュマンを行ない、一年、一年と学びながら理想の味わいに近付けていきました。
高みを目指して
そんな折、思いつきからイギリスのワイン雑誌「デキャンタ」が開催するワインコンクールDecanter World Wine Awards 2016に参加したところ、2011年産が96点という高得点を獲得し、スパークリングワインとしてアジア初のプラチナ賞を受賞しました。出品数が世界最大を誇るワインコンクールで、その1%以内に入り、欧州系ブドウ品種による日本ワインがこのコンクールで金賞以上を受賞するのは初めてという快挙に恵まれたのです。
このとき、今まで気軽な気持ちで造ってきたスパークリングに「粗野なものを造ることは恥」という責任感が芽生えたのだと思います。2011年産を超えるものを造るため、澱との接触期間を3年としていたスパークリングを5年にすることを決意し「Grace Extra Brut」から「Grace Blanc de Blancs」に名前も変えることとなりました。
2014年のヴィンテージ
収穫期は、8月後半から始まりました。2月に二度の降雪を経て160cmもの雪に覆われ、どうなることかと案じたものでしたが、過酷な自然条件を乗り越えたワインは、収穫から6年後に輝きを増したようにすら思われます。
(飲み頃 2021年~2027年)
テイスティングノート
レモンがかったイエロー。グラスの底から昇る気泡は細かく持続性がある。レモン、オレンジ、青リンゴなどのフレッシュな果実のアロマと可憐な花香が存在しながらも、瓶内二次醗酵由来のトースト香や魅力的な蜜香が感じられ、清涼感のあるブランドブランに覆われた凛とした強さ、大胆さが感じられる。
丁寧に醸造された泡はきめ細やかで、クリーミーで心地よい。口中では、コートデブランを思い起こされるような美しい酸が輪郭を描き、果実とナッツやハチミツの味わいの層が重なり、余韻には、長い瓶内熟成を経たことによるうまみがしっかりと残る。これからの熟成も楽しみな渾身のスパークリングワイン。
世界のトップ10に選ばれた
スパークリング
「Grace Extra Brut 2014」(3年熟成)が、シャトーラフィットロートシルトや、エゴンミュラーなどと共に、2019年のブルームバーグにおいて、世界のトップ10に選ばれました。
このたびご紹介させていただく「Grace Extra Brut 2014」よりも2年長く熟成を経た、これまでの集大成とも言えるスパークリングワインです。
2019年の世界トップ10は、
フランス、ドイツに加え何と日本産だった。
(By Elin McCoy, Bloomberg Dec. 24, 2019)
1959 | Chateau Lafite Rothschild |
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2011 | Egon Muller Scharzhofberger Riesling Trockenbeerenauslese |
2014 | Grace Blanc de Blancs Extra Brut |
2011 | Joseph Drouhin Montrachet Marquis de Laguiche |
2017 | Kistler “Kistler Vineyard” Chardonnay |
2016 | Masseto |
2012 | Georges Laval Les Longues Violes Champagne |
2011 | Tement Sudsteiermark Sauvignon Blanc Ried Zieregg GSTK |
2015 | Domaines Lupier La Dama |
1979 | Smith-Madrone Cabernet Sauvignon |
山梨のワイン産地を訪れた時の驚きを記憶しています。これは伝統的なシャンパン法で作られて印象的な泡です
この地域は地元のブドウ甲州で知られていますが、このワインはすべてシャルドネです。
きめ細やかな泡、焼きたてのブリオッシュと柑橘系の香り、繊細なミネラルの風味で、上質なレコルタンのシャンパンに似ています。
オーナーの三澤茂計とワインメーカーで長女の三澤彩奈と明野の農園で試しました。